精神科の通院で「最近どうですか?」と聞かれて、必要なことを伝えられますか?
診察が終わってから、「あれも言えばよかった」や、「こういう風に伝えたかったのに…」など、反省会をすることはありませんか?
数年前までの私はそういうタイプでしたが、今はそういったことがほとんどなくなりました。
今回は、発達障害の私が精神科の通院のために用意したものをご紹介します。
最初は1枚の紙
きっかけは、通院のために用意した1枚のメモでした。
通院の間隔があくようになってから、「これでは書いておかないと忘れてしまう」と思った私は、気になっていることをメモに書きとめました。
そして通院の日に持って行ったのですが、今度はこれをどう伝えていいのか分からなかったので、診察室で先生にそのまま渡してみたのです。
すると先生が「分かりやすいね」と言ってくださったので、このスタイルを続けてみたところ、次から紙は受付の時に スタッフさんに渡すように言われました。
その頃は何も考えていませんでしたが、今思うと、私の通院スタイルが決まった瞬間でした。
途中からノートに
記録をすることが好きな私は、紙を渡してしまうと読み返せないということに気付きました。
そして、これまでどんなことに困ったり、どんな症状が出たりしたのかを自分で読み返したいと思うようになっていたので、今度は1冊のノートを用意しました。
受付の時にノートを渡し、そのコピーを取った スタッフさんが、また私にノートを渡してくれます。
診察の時にはノートが手元にあるので、私も自分が書いた内容を見ながら診察を受けることも可能です。
どんなノート?
最初は変形B5から始まったノートですが、2冊目からはA5サイズの中綴じのノート(ロルバーン)に落ち着きました。
大体のカルテはA4サイズということでA4のノートも考えたのですが、大きすぎてそんなに書くことがないし、かさばります。
そのため、その半分のA5サイズのノートにしました。
A4にすると向きが横になってはしまいますが、私が1回の通院で使うのはほとんど1ページだけなので、これでいいかなと思っています。
中綴じなのは、ノートを逆向きに2つ折りにしてコピーされているのを目にしたため、それなら中綴じの方が折り曲げやすいかなと思ったからです。
書き方
私は睡眠の状態があまり安定しないので、薬の飲み方が時々変わります。
なので、まずは今の薬の飲み方を左上にまとめて書き、空いた右上には余った薬の量を書いて、調剤する時に調整してもらっています。
あとは、左端に日付を記入し、気になったことや困ったことなどを箇条書きで書くだけです。
ノートを使ってみて
よかったこと
何より嬉しかったのが、先生が「相変わらず分かりやすいね」と褒めてくれることです。
口で話すのとは違って、頭の中で整理してから書いているので、いつ何にどう困ったのかがすぐ分かるようになっています。
それは先生から見ても近況を把握しやすいようで、短い診察時間を有効に使えているように思えます。
また、先生が一度目を通しているという安心感は大きく、書いてあることについて深く聞かれても、落ち着いて答えられるようになりました。
注意すること
これはあくまでも私が通っている病院での話なので、対応していない病院もあるかもしれません。
参考までに、私は、初めてメモを渡す前に、「症状などを上手く話すのが苦手なので、メモを読んでもらってもいいですか?」と先生に確認しています。
「どういうことが苦手だからこういう風にしたい」ということを最初に伝えると、事前に読んでもらったりコピーを取ってもらったりができるかどうかは別にして、スムーズなのかなと思います。
最後に
私は頭で考えたことを口に出すまでが少しゆっくりめな傾向があるので、読んでもらうという方法はとても効果的でした。
もしこの方法ができなかったとしても、診察の時にメモやノートを見ながら話すということはできると思うので、何もなしに話すよりは安心感が違うのかなと思います。
今はすっかり私にとって“当たり前”になった通院ノートですが、こういう相談を受け入れてくださった先生やスタッフさんには本当に感謝しています。
私と同じように、「通院の時に上手く伝えられない…」と感じているあなたの参考になりましたら幸いです。